報告書 車両挙動および運転者意識分析に基づく公用車の安全走行に関する研究〜ごみ収集車に着目して〜
10/51

6④ごみの回収量とドライブレコーダデータの関係性 上記のように、ごみの排出量によってごみ収集作業の負荷が生じ、それが車両への衝撃頻度およびその時の速度の上昇につながる可能性が示唆された。よって以下では、車両別のごみの排出量とドライブレコーダデータとの関連を把握する。 表3-6に車両ごとの曜日別ごみ回収量を示す。月・木曜日ルートでは月曜日、火・金曜日ルートでは火曜日のごみの回収量が多いことがわかる。上述のように、火曜日はトリガーの発生頻度の多さと発生時の速度の高さが特徴的であった。その原因にごみの回収量の多さを想定したが、それが裏付けられる結果となった。一方で、曜日の中で最も回収量が多い月曜日は、トリガー発生時の加速度の高さに特徴があったものの、トリガーの発生頻度や発生時の速度に傾向はみられなかった。この原因についてはさらに詳細な分析が必要と考える。 表3-6 曜日別ごみ回収量 月・木曜日ルート 火・金曜日ルート 月 木 t値 火 金 t値 車両1 10.3 7.07.7**8.86.5 10.3** 車両4 11.1 7.69.7**9.16.6 10.4** 車両5 11.0 7.46.0**8.66.6 3.2** 車両7 11.5 8.110.9**9.16.6 10.5** 車両8 11.2 7.710.7**8.96.3 9.3** 車両9 11.2 7.710.9**9.16.5 8.8** 車両10 11.4 7.612.7**8.15.8 9.3** 全体 11.1 7.625.1**8.86.4 22.7** ※t検定 **:1%有意 ※単位:トン

元のページ  ../index.html#10

このブックを見る