報告書 行動実態データに基づく障がい者のアクセシビリティ向上方策に関する研究
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56 車椅子用福祉車両の貸出 使用料は無料。1kmあたり10 円の燃料代が必要 市内に住所を有する車椅子利用者の方 補装具費の支給 購入又は修理に要する費用の一部を支給 身体障がい者手帳所持者 福祉車両による移送サービス リフト付き車両による移送 車椅子及び電動車椅子を移動手段としている方 座位がとれずストレッチャーにより移動する方 その他通常の車両では移動が困難な方 表4-2 アクセシビリティの向上にかかわる支援 項目 内容 対象 生活支援員派遣事業 買い物、郵便物の確認などの代行 判断能力があって他者からの助言等があれば概ね日常生活を送ることが可能な人のうち、親族による支援が期待できない人 訪問理美容サービス事業 出張費用の助成 外出して一般の理美容サービスを利用することが困難な在宅の方 身体障がい者手帳1・2 級、療育手帳A判定、精神障がい者保健福祉手帳1 級の在 宅の方で、理美容店に行けない方 行政などから提供される障がい者支援のうち、移動にかかわるものを主として提示した。 支援方策の主な方法としては、直接移動を支援するもの(福祉車両による移送サービスやスクールバスの利用など)、直接移動にかかわる費用の補助(運賃補助など)、移動具の購入等に関する補助(自動車改造費用助成)などがある。 ②本研究のまとめ これまで見てきた障がい者の移動の特徴としては、 ・自動車に依存している部分が大きくある。 ・通院目的では、タクシーが活用されている。 ・移動距離全般に中山間地は長く都心部は短くなっている。 ・買い物目的では今よりもっと外出を増やしたいという回答が多い。 ・居住地により移用する交通機関に差異がある(鉄道の利用は都心部で多い)。 などの状況がうかがえる。

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