報告書 行動実態データに基づく障がい者のアクセシビリティ向上方策に関する研究
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48 図3-47 通院目的での移動の目的地(行先) 次に、施設の配置状況をみるために、ここでは、1次救急医療の指定病院を対象として、その配置と障がい者の移動の関係を分析した。 通院目的での移動を行う障がい者は多いためにここでは、移動手段別に図に示した。 病院の配置は1次救急医療施設に指定された病院を中心とし、ここへ自動車で30分以内に到達できる範囲を示すと、市の北境、東境、南境では、30分で到達できない地域が存在する。この図では、市外にある1次救急医療施設も考慮して図を示している。 公共交通での移動をみた場合には、タクシーでの移動を比較的短い区域で行っていることがわかる。また、近くに病院があっても(足助病院など)さらに遠くの病院へ移動している実態もわかる。 また、障がいにかかわらず、自動車で30分以上かかる地域が多く存在しており、救急車での移動に時間のかかる地域が広いことも、医療施設の配置としては課題が残る。

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