報告書 行動実態データに基づく障がい者のアクセシビリティ向上方策に関する研究
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47 ウ.通院目的での移動の空間的配置の状況 障がい者にとって病院は健常者にとってよりも、重要な施設であると考えられる。日常的な通院を余儀なくされる障がい者も存在し、居住地や就業地と施設との配置は重要な課題と考えられる。 まず、通院目的で移動を行っている障がい者の出発地(居住地)を地図上に示した。市域全般に広がっており、障がい者全体の居住地と重なる。つまり、多くの障がい者が、通院目的での移動を行っていることを示している。 図3-46 通院目的での移動の出発地(居住地) 次に、通院目的での移動の目的地についてみる。障がい者がどのような病院に通っているかを示すものとなる。ほかの移動目的と比較して、目的地が集中していることがわかる。これは、病院施設の数の少なさとともに、ある程度の以上の施設をもった病院で診療を受けていることを示しているものと考えられる。また、そうした施設へ通院する必要性があることしている。

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