報告書 行動実態データに基づく障がい者のアクセシビリティ向上方策に関する研究
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30 エ.福祉施設訪問目的での交通手段と距離 サンプル数が少なく状況を十分示していない交通手段もあるが、おおむね中山間地での移動距離が長い。 0500010000150002000025000鉄道(0,6,0)バス(1,2,2)送迎バス(12,48,15)タクシー(0,1,1)自分で運転(6,9,6)送迎自動車(21,32,10)バイク(1,3,0)自転車(0,2,1)車いす(1,0,1)徒歩(3,5,2)都心部郊外部中山間地(m) 図3-24 福祉施設訪問目的での交通手段別平均移動距離(m) ※手段の()は回答者数順番に都心部、郊外部、中山間地 傾向の確認 全体を通してみて、中山間地の方が移動距離は長い。都心部と、郊外部については大きな差はない。 目的別に見た場合については、概ね通院目的の方が長い。このことは、病院の配置が限られていることや、目的の病院が決まっていることなどから、距離が長くなると言う考え方に合致するものと考えられる。 交通手段別の状況をみると、路線バス、送迎バス、自動車(自分で運転)、自動車(送迎)が比較的近い値5000m前後を示している。鉄道については、買物目的では、都心部では短く、中山間地では、利用がない(本集計上は)状況となっている。障がい者にとって、負担が高いと考えられる公共交通特にバスの利用について、距離の変化があるということは言い難い。 また、外出頻度と距離の関係についても、明確な相関関係が見られなかった。このことは、自動車を利用する方が多く、距離自体が大きな負担となりにくいことを示しているものと考えられる。
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