報告書 交通イノベーション・産業イノベーションの実現化に向けての基礎調査
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第Ⅴ編 パーソナルモビリティ導入に向けた法制度・インフラのあり方の提案 154 ③PMV走行ネットワークの構築 上記①で述べた走行環境整備は、昨今の厳しい財政状況等、様々な制約のもとでは、路線や区間を限定して行うことになると考えられるが、整備区間は連続的にネットワークされていることが望ましい そこで、PMVがより安全、快適に走行できる道路を連続的に接続し、PMV走行ネットワークを構築する PMV走行ネットワークを検討する際には、新バリアフリー法の重点整備地区の考え方等を参考に、PMV利用トリップの起終点集中する地点とそれぞれを結ぶ主要経路を選定する方法が考えられる (2)PMV駐車施設および充電施設の整備 PMVは新たな移動手段であり、その駐車のための空間は現在の都市施設には存在しない。ここでは、PMVの駐車空間として考えられる、駐車場や充電施設について考える。 ①PMV駐車施設の整備 駐車場については、PMVが小型であることを考えれば自動車のような深刻な問題にはならないと考えられる その一方で、シームレスな移動を実現するためには、より目的地に近い位置、例えば、駐輪場と同様の位置に駐車できるようにすることが望ましい 特に、公共交通との連携を想定するのであれば、バス停や鉄道駅にPMVのための駐車スペースを確保することが必須である その場合、PMVが小型であるとはいえ、自転車と比べれば大型であると考えられ、駐車スペースは自転車よりも広い空間が必要になると考えられる ②PMV充電施設の整備 PMVの動力として想定される電気を充電するため、充電施設を都市内に適切に配置する必要がある 昨今、EVやPHVの普及とともに、それらのための充電施設の整備が進められているが、PMVが普及するとさらに多くの充電施設が必要になると考えられ、需要に応じた数の充電施設を確保する必要がある また、安全かつ簡便に充電することができるよう、充電方式を検討する必要がある

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