報告書 交通イノベーション・産業イノベーションの実現化に向けての基礎調査
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第Ⅳ編 パーソナルモビリティの先進的な活用事例に関する調査 119第3章 観光目的等での活用事例 3-1 MEGA WEB (1)施設の概要3) MEGA WEBは、MEGA WEBのホームページ(http://www.megaweb.gr.jp/index)によると、「“見て、乗って、感じる”クルマのテーマパーク」であり、テーマごとに作られた以下の3つの施設がある。一つ目は、「“トヨタのニューモデル”をどこよりも早く展示」する「トヨタ シティショウケース」、二つ目は「“ユニバーサルデザイン”のクルマやグッズ、パーソナルモビリティなどの未来技術を見学、体験」できる「トヨタ ユニバーサルデザイン ショウケース」、そして三つ目は「“クルマの歴史”をご紹介」する「ヒストリーガレージ」がある。 このうち、PMVの試乗は「トヨタ ユニバーサルデザイン ショウケース」で行われており、トヨタ自動車のWingletやi-REALの試乗が行われている。現地調査やヒアリング調査では、試乗の様子や管理者の意見等を調査した。 (2)ヒアリング結果 ヒアリング調査の概要は、下表のとおりである。なお、愛知県豊田市において2010年秋に実施した市民向けのPMV試乗イベントや、PMVの実証実験を実施する上での参考にするため、豊田市職員も同席して調査を実施した。 表Ⅳ-3-1 MEGA WEB調査概要 日時 2010年8月20日 場所 MEGA WEB(東京都江東区) 出席者 (株)アムラックストヨタ 企画管理本部 企画室室長 兼 UDS運営室室長 塚越氏 企画室 兼 UDS運営室 加藤氏 豊田市 都市整備部 交通政策課 係長 杉浦氏 (公財)豊田都市交通研究所 研究部 主任研究員 西堀 ヒアリング調査の結果、以下のことが把握できた。なお、結果の詳細は次ページ表Ⅳ-3-2に整理する。 参加者や見学者からの意見には、試乗やPMVに対して悪いという評価はなく、体験者はPMVに対して良い印象を持っている事が考えられる。 PMV試乗体験者への事前指導はなく、乗ってもらって操作しながら指導していることから、PMVの操作は短時間で容易に習得できる場合が多いものであると考えられる。(例えば、自転車を乗りこなせるようになるにはある程度の練習が必要な場合が多い) 試乗の場で最も危険なのはインストラクターであり、その安全確保のために、体験者に安全に運転していただくため指導方法などの研究が必要である。

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