報告書 交通イノベーション・産業イノベーションの実現化に向けての基礎調査
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第Ⅲ編 パーソナルモビリティに対する市民の意識に関する調査 第7章 見学者と試乗者のクロス集計 1177-4 まとめ 以上の調査結果をまとめると、以下のように整理される。 ○PMVの利用に対する意識について PMVを利用する場合の仕組みについては、i-REALが「カーシェアリングのような共同利用システム」を挙げる割合が高い(約25%)のに対し、Wingletは「購入による個人所有」を挙げる割合が高い(約37%)。こうした違いの要因のひとつとして、i-REALとWingletの購入希望上限価格の違いが考えられる。 希望するPMVの利用場面について、i-REAL試乗者については、「障がい者や高齢者の移動支援」「中心市街地」「観光地」での利用を希望する傾向にある。一方、Wingletについては、「観光地」「中心市街地」「建物内」について希望する傾向にある。i-REALとWingletの違いについてみると、i-REALについては、障がい者や高齢者の移動を支援する用途の利用意向が高いのに対し、Wingletについては建物内の移動における利用意向が高い。 利用する場面を増やすために求める対策について、i-REALについては、「荷物を載せるスペース」「専用の走行空間」「広い歩道」を優先順位1位に挙げる割合が約20%を占め、車両に関する意見と、走行空間に関する意見が占める割合が高い。Wingletについても、i-REALと同様の傾向にあるが、i-REALと異なる傾向としては、「雨天でも乗れる屋根」を挙げる割合が比較的低く、「操作性」を挙げる割合が比較的高い。Wingletの運転操作については、i-REALと比較すると難しいと回答する割合が多く、その結果として「操作性」を指摘する割合が高くなっていると考えられる。 ○PMVの運転操作に対する意識について 運転操作に対する印象としては、i-REALとWingletともに、実際に運転していない見学者が「問題なく運転できそう」と回答した割合よりも、実際に運転した試乗者が「問題なく運転できた」と回答する割合の方が高い。このことから、PMVの操作性に対する印象は、実際に試乗した後に確認する必要があると考えられる。
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