報告書 交通イノベーション・産業イノベーションの実現化に向けての基礎調査
125/178

第Ⅲ編 パーソナルモビリティに対する市民の意識に関する調査 第7章 見学者と試乗者のクロス集計 115(3)利用する場面を増やすために求められる対策等 i-REALやWingletを利用する場面を増やすために不足していると思うことについて、それぞれの試乗者に対して優先順位の高い順に3点選んでいただく方法で質問した。その結果を図Ⅲ-7-5に示す。 i-REALについてみると、優先順位1位に占める割合が多い項目としては、「荷物を載せるスペース」(1位の中で約24%)「専用の走行空間」(同約22%)「広い歩道」(同約20%)であり、車両に関する意見と、走行空間に関する意見が占める割合が高い。優先順位2位以下になると、「荷物を載せるスペース」は依然として高い割合(2位の中で約23%)にあるが、「雨天でも乗れる屋根」という回答の割合(同約30%)が高く、また、「専用の駐車場」を挙げる割合も増える傾向にある。 Wingletについてみると、優先順位1位から3位までほぼ同様の傾向がみられる。i-REALと同様に、「専用の走行空間」(1位の中で約23%)「荷物を載せるスペース」(同約19%)「広い歩道」(同約18%)の割合が比較的高い。i-REALと異なる傾向としては、「雨天でも乗れる屋根」を挙げる割合が比較的低く(同約8%)、「操作性」を挙げる割合が比較的高い(同約17%)。以降の結果にもあるように、Wingletの運転操作については、i-REALと比較すると難しいと回答する割合が多く、その結果として「操作性」を指摘する割合が高くなっていると考えられる。 また、限られたスペースでの試乗体験に基づく回答であることが関係している可能性が考えられるが、i-REAL、Wingletともに、「速度」を挙げる割合は、すべての順位で10%未満である。 4.7%3.5%2.4%5.1%6.5%8.5%16.7%4.2%11.8%3.5%7.1%5.1%2.6%4.2%23.5%23.3%23.8%19.2%23.4%21.1%0.0%3.5%10.7%0.0%1.3%1.4%14.1%30.2%16.7%7.7%7.8%12.7%0.0%10.5%14.3%0.0%6.5%7.0%22.4%10.5%7.1%23.1%14.3%15.5%20.0%5.8%7.1%17.9%23.4%15.5%0.0%6.0%0.0%5.6%0.0%4.7%3.6%5.1%2.6%4.2%11.7%1.2%2.3%3.5%0.0%2.3%0%20%40%60%80%100%1位(サンプル数85)2位(サンプル数86)3位(サンプル数84)1位(サンプル数78)2位(サンプル数77)3位(サンプル数71)i-REALWinglet構成比速度操作性子どもを乗せられるスペース荷物を載せるスペース日差し除けの屋根雨天でも乗れる屋根専用の駐車場専用の走行空間広い歩道優先信号その他 図Ⅲ-7-5 PMVの利用する場面を増やすために求められる対策

元のページ  ../index.html#125

このブックを見る