報告書 交通イノベーション・産業イノベーションの実現化に向けての基礎調査
121/178

第Ⅲ編 パーソナルモビリティに対する市民の意識に関する調査 第7章 見学者と試乗者のクロス集計 111(2)PMVに対する認知度 PMVに対する認知度について、見学者に対しては、i-REALとWingletの両方の認知度を質問した。試乗者に対しては、試乗したPMVの認知度を質問した。その結果を、図Ⅲ-7-1に示す。 見学者についてみると、i-REAL、Wingletともに「知らない」と回答した割合は約34%であり、知っていた割合が7割程度存在する。一方、試乗者の結果をみると、i-REAL試乗者がi-REALを知っていた割合は8割程度存在するが、Winglet試乗者がWingletを知っていた割合は5割程度である。 i-REAL試乗者とWinglet試乗者における、それぞれのPMVに対する認知度に差が存在することが特徴的である。 なお、調査対象地である愛知県豊田市は、i-REALやWingletと関係の深い愛知万博の会場や中部国際空港(セントレア)などの施設に比較的近い位置にあり、全国的に見て豊田市民がこれらのPMVに接する機会が多い土地柄であると考えられる。今回の結果には、そうした影響を受けている可能性が考えられる。 66.2%65.6%77.2%51.1%33.8%34.4%22.8%48.9%0%20%40%60%80%100%i-REALの認知度(サンプル数65)Wingletの認知度(サンプル数64)i-REALの認知度(サンプル数92)Wingletの認知度(サンプル数90)見学者i-REAL試乗者Winglet試乗者構成比知っていた知らなかった 図Ⅲ-7-1 PMVに対する認知度 7-2 利用に対する意識 (1)利用する場合の仕組み PMVを利用する場合の仕組みとして望ましいと思われるものについて、見学者に対してはPMV全般に関して、i-REAL試乗者やWinglet試乗者に対しては、それぞれ試乗したPMVに関して質問した。なお、回答は複数選択可であり、次頁に示す図Ⅲ-7-2では選択数に対する割合を示している。 見学者については、「カーシェアリングのような共同利用システム」を選択する割合が約25%で最も多い。i-REAL試乗者についても見学者と同様で、「カーシェアリングのような共同利用システム」を選択する割合が約25%で最も多い。一方、Winglet試乗者は、「購入による個人所有」を挙げる割合が約37%で最も多い。

元のページ  ../index.html#121

このブックを見る