報告書 交通イノベーション・産業イノベーションの実現化に向けての基礎調査
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第Ⅲ編 パーソナルモビリティに対する市民の意識に関する調査 第6章 立ち乗り型PMVの受容性に関する研究 1036-4 立ち乗り型PMVに対する認知度及び受容性 (1)認知の実態把握 認知について、見学者群の場合は、知っていた人と知らない人の割合が半々である。一方、試乗者群の方は、立ち乗り型PMVを知っていた人が知らない人より少なくて4割程度である。 試乗への希望について、機会があれば乗りたいと思う見学者群の割合が83%である。機会があればもっと乗りたいと思う試乗者群の割合が97%に達している。よって、立ち乗り型PMVに対する認知度が比較的に低くても、試乗希望者の割合が高い。また、試乗体験は認知度を高めると同時に試乗意欲の向上に肯定的影響を与えていることが分かった。 認知媒体について、新聞・TV・雑誌を通じて知っていた人の割合は最も高く、見学者群の場合が6割に達し、試乗者群の場合が5割を占めている。一方、インターネットで知っていた人の割合はかなり低く、二群とも1割を下回った。 なお、今回の調査対象の9割超が愛知県の在住者である。また、調査対象地である愛知県豊田市は、PMVと関係の深い愛知万博の会場や中部国際空港等の施設に比較的近い位置にあり、全国的に見て調査対象がPMVに接する機会が多い土地柄であると考えられる。今回の結果には、そうした影響を受けている可能性があると考えられる。 また、立ち乗り型PMVの運転操作に対する認識について、見学者群の約4割は問題なく運転できそうと回答した。一方、試乗者群の方は7割の人が問題なく運転できたと答えた。よって、試乗体験は運転操作に対する意識に肯定的影響を与えていると分かった。 (2)利用意向の実態把握 立ち乗り型PMVを利用してみたいと思う場面について、回答は複数選択可であり、図Ⅲ-6-1では選択数及び群間のt検定結果を示す. 見学者群と試乗者群の両方とも、「観光地での周遊」を挙げる割合が最も高く、見学者群で約14%、試乗者群で約17%となっている。次いで「中心市街地内での短距離移動」を両群ともに14%程度が挙げ、また、「建物内の移動」については見学者群の約13%、試乗者群の約12%が挙げている。 37363327189291113799182383026181716161514127443010203040Tourism and excursionsShort-distance trip …Moving in buildingAccess between home and …Shopping in neighborhoodTransport support …Access between destination …Going to neighborhood …Access between home and …Extending travel range …Medium-distance commuteDaily transport in mountain …Business travel in urban areaOtherExperimental GroupControl Group Figure Ⅲ-6-1 Usage Intentions ofSelf-Balancing Two-Wheeled Personal Mobility Vehicle between Control Group(N=62) and Experimental Group (N=62).
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