報告書 サービス享受度からみた住民の地域公共交通の評価構造に関する研究~個人の背景との比較を通じて~
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102)サービスの相対利便性と公共交通の評価意識 サービスの相対利便性と公共交通の評価意識をみるに当たり、上述のようにここでは、特定地域間を移動する際に一般に最も利便性が高いと考えられる自動車利用時の所要時間に対して、公共交通を利用した場合の所要時間との差を算出することで分析を試みる。なお、本研究ではデータの制約上(3)、豊田市内の中学校区における平成21年11月現在の人口の重心を抽出し、その重心から最も近い停留所(4)を地域の代表点として置き、そこから市内で最も交通の集中する地点と考えられる「名鉄豊田市駅」までにかかる所要時間を算出することとした。 各地区の人口重心は以下の式に従い算出している。 人口重心の座標=⎟⎟⎠⎞⎜⎜⎝⎛∑∑∑∑iiiiiipyppxp, (1) ここで、()iiyx,:地区iの座標、ip:地区iの人口である。図6は各地区の人口重心の位置、表3は各地区の情報を示している。 図6 中学校区別人口重心

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