まちと交通 2023年11月 85号
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を及ぼす要因分析)において、収集されたものです。コロナ禍により久しく開催できなかった対面での国際会議であり、各国から多くの参加者があり、活況のうちに幕を閉じました。写真2/研究報告をする加藤主席研究員写真1/開会式の様子■2023年8月31日付転出主任研究員  穆 蕊 2023年9月4日〜7日にかけて、第15回アジア交通学会(EASTS)がマレーシアのシャーアラムで開催され、弊所から筆者と加藤主席研究員が参加しました。アジア交通学会は、アジアの諸国における産官学の専門家が交通問題に関する議論、研究、人的交流を広く活性化させることを狙いとして、1994年に設立された学会です。本国際会議で、筆者からは、高齢運転者の無信号交差点通過時の挙動を身体機能と関連付けて評価した研究「Effects of Physi-cal Functional Characteristics of Old-er Drivers on Spatial Cognition at Unsignalized Intersections」を報告しました。加藤主席研究員からは、トヨタ・モビリティ基金と共同で進めているWEBベースでのヒヤリハット体験収集の研究「Develop-ment and Application of a Web-Based Traffic "Hiyari-Hatto" (Close Call) Ex-perience Survey System」を報告しました。加藤主席研究員の報告では、多くの聴講者の注目を集め、構築したシステムに関連する質問が挙げられました。また、当研究所と名古屋大学森川・山本・三輪研究室の共同研究として進められた、電気自動車のシェアリングの利用意向に関する研究論文「Potentials and Obstacles of Pro-moting Electric Vehicle Sharing Ser-vices for Tourists in Japan’s Non-ur-ban Destinations. Asian Transport Studies」(楊甲元主席研究員、山崎主幹研究員が連名)が、論文最高賞(八十島義之助賞)を受賞しました。本研究で用いたWEBアンケート調査データは当研究所の先行自主研究(令和元年度電気自動車シェアリングの利用意識に影響主幹研究員・次長 三村 泰広第15回アジア交通学会参加報告人事異動研究員報告

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