まちと交通 2023年8月 84号
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ごとに紹介します。A.休日に家族と一緒に充実した時間を過 テーマAは、もっとも回答数の多いテーマとなりました。子育て支援施設(あいあい・みはらしテラス・未来ラボステーション YY)や文化施設(図書館・映画館・ゲームコーナー・とよた科学体験館)、豊富な飲食店といった豊田市駅周辺の「強み」が活かされたプランが多く、かつ、【表1】に示す回答例のように、とても具体的な内容となっていました。また、来訪時の交通手段としては、自家用車・バイク(88.3%)が多いという特徴がみられました。ごすB.仕事帰りに充実した時間を過ごす テーマBは、27件の回答があり、テーマCと大きな差はないものの、「実践できていないけど理想的だと思うプラン」の回答割合が70%と高い、かつ、来訪時の交通手段としては、公共交通(59.3%)がもっとも多いという特徴がありました。やってみたいことはあっても、疲れた仕事帰りに実践に至るにはなかなかハードルもあるようです。また、プランの内容としては、夕食の時間と重なることもあり、飲食や飲み会に関するプランが多くみられましたが、運動や文化施設の利用(映画館・図書館)等の多様なプランがみられました。【表2】には、平日の夜に図書館で充実した時間を過ごしている例を紹介します。図2/テーマ別の回答数式会社が提供する地域情報提供アプリ MINLY(マインリー)(後援:豊田市・豊田市つながる社会実証推進協議会)のユーザーを対象としてアンケート調査を実施しました。具体的には、研究所からの情報提供を受信する設定にしているMINLYユーザーに対して、アンケートの趣旨を記載した「アンケートの募集案内」を発信し、案内を閲覧して興味を持ったユーザーが回答フォーム(Google Formで作成)のリンクにアクセスして回答するWebアンケート形式としました。 豊田市中心部の強みや課題を踏まえて設定した4つのテーマ【図1】について、回答者が既に実践していたり、こうできたらいいなと考えている豊田市の中心部での充実した時間の過ごし方をまちのガイドブックに掲載されているプランのように、1日の全体スケジュールや、「いつ(何時から何時まで)」「どこで(具体的なお店・施設・場所)」「どのようなことをして」過ごすのかについて、詳細な回答をお願いしました。 【図2】にテーマ別の回答数を、「実践しているおすすめプラン」、「実践できていないけど理想だと思うプラン」に分けて示します。以下に、具体的な回答例を示しながら、寄せられた回答の特徴について、テーマC.平日の日中に充実した時間を過ごす テーマCは、女性の回答が84.4%と高く、かつ、来訪時の交通手段としては、自家用車・バイクに続いて、徒歩・自転車(43.8%)も一定の割合を占めているという特徴がありました。また、プランの内容としては、「ママ友との情報交換・ひとりの自由な時間を持つ・自分磨きやご褒美・贅沢な大人の時間を楽しむ」といった具合に、多様な回答がみられました。【表3】には、贅沢な大人の時間を楽しむプラン例を紹介します。D.その他 テーマD(その他)は、ひとりで、または、友人と、文化施設(映画館・コンサートホール・能楽堂・豊田スタジアム)の利用と合わせたプランがみられました。【表4】には文化施設の利用をおすすめする例を紹介します。 今回の調査を通じて、子育て支援施設、文化施設、広場、電車のある風景、多種多様な店舗・飲食店、充実した駐車場等が豊田市駅周辺の強みであること、さらに、市民には多種多様なニーズがあることを改めて認識できました。 また、他のひとが豊田市駅周辺で、どのように充実した時間を過ごしているのか?実践していたり、やってみたいと考えているプランをみると、「それ、いいよね!」と共感したり、真似したくなったりするのは、私だけではないと思います。 ひとの活動を変えさせるのは容易なことではありませんが、今回のアンケート調査結果を踏まえながら、多様な市民をターゲットに、豊田市駅周辺の強みを生かした「充実した時間の過ごし方」の様々なプランを共有する取り組み等によって、より多くの市民が都心に関心を持ち、都心に足を運び、都心で充実した時間を過ごしたくなるような仕組み作りにつなげていきたいと思います。アンケート調査の結果アンケート調査の結果まとめまとめ

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