まちと交通 2023年2月 82号
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す。豊田市においても、第3期中心市街地活性化基本計画の中で「まちなかにぎわい創出」と「公民連携による活性化」の目標が掲げられ、中心市街地の賑わい創出と活性化に向けた取り組みが進められています。これらの目標を達成するためには、来訪者がどのように行動しているのか、すなわち回遊行動を理解しておくことが不可欠です。当研究所では中心市街地の賑わいや回遊行動を客観的なデータで分析することを目的に、2019年よりWi-Fiパケットセンサを設置し、プライバシーに配慮した形で人流データを収集してきました。 このような中で、松坂屋豊田店の閉店(2021年9月)、T-FACEリニューアルオープン(2022年3月、4月)という大きな変化があり、それによって来訪者の行動がどう変化したかを把握することが求められています。そこで、先述したWi-Fiパケットセンサのデータに加えて、来訪者の属性(性別や年代、 この1月に、トヨタ自動車(株)から(公財)豊田都市交通研究所に着任いたしました。 トヨタ自動車では、元町工場→名古屋→本社工場→東富士研究所→名古屋と複数の拠点に勤務し、その間、工場の生産管理や生産人員の調整、国内販売店の支援業務、拠点での労務管理関係業務に従事し、その後、(公財)中部産業・労働政策研究会にて働き方に関するテーマについての調査・研究、名古屋商工会議所にて展示会の企画・運営業務に従事してまいりました。 都市交通は初めての分野ですが、交通事故、超高齢社会、過疎化など多くの課題を感じていました。これからは、サスティナブルなモビリティ社会の実現に向けた当研究所の活動に、微力ながら貢献していきたいと思っています。これからよろしくお願いいたします。図1/T-FACE A館来訪者の平均来訪者数の時系列推移●発行/(公財)豊田都市交通研究所 ●発行人/専務理事 福井 隆昭●発行年月日/2023年2月15日 ●編集/下垣 竜太●お問合せ/〒471-0024 愛知県豊田市元城町3-17元城庁舎西棟4F TEL.0565-31-8551 FAX.0565-31-9888 URL https://www.ttri.or.jp/トヨタ自動車(株)より出向趣味:強いてあげれば読書出身:愛知県名古屋市出身、日進市在住肥満防止のための軽いジョギング居住地域)もおさえる目的で携帯電話の位置情報データ(KDDI Location Analyz-er1))も活用し、来訪者の行動がどのように変化したか、分析を進めてきました。その結果、松坂屋豊田店の閉店により回遊(人手)の総量は減少したものの、T-FACEリニューアルオープンにより以前とほぼ同程度に戻ってきていることや、T-FACE来訪者は、松坂屋時代に比べて20〜40代の若い年代の人が多くなっていることなどが分かってきています【図1】。 今後はT-FACEリニューアルオープンによる回遊行動への影響に留まらず、中心市街地全体を対象として人流データの分析を深掘りし、まちなかの魅力向上や賑わい創出、活性化に寄与できるような知見を得ていきたいと考えています。【参考文献】1)KDDI Location Analyzer, https://k-loca-tionanalyzer.com/(2022.01.10最終閲覧) 人口減少や少子高齢化、コロナ禍等の様々な要因により都市の活力低下が懸念されている昨今、都市の魅力を向上させ、賑わいを創出していくことが求められていま82号人事異動■2023年1月1日付入所企画管理部 主幹下垣 竜太(Shimogaki Ryuta)豊田市駅前大型商業施設の開業による回遊行動への影響研究部 研究員 大澤 脩司研究員報告

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