まちと交通 2023年2月 82号
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点などを表します。・リンクはノードとノードの間の道路区間を表しま 高齢者の運転支援対策として、安全運転支援システム(ADAS)を装備したセーフティ・サポートカーの普及が期待されています。ただし、新車への買い替え意向の低下、高齢者事故の特徴である出会い頭事故防止への対応の困難さなどが問題点です。このため、高齢運転者にとって、事故発生リスクの高い道路状況を回避する経路の探索アルゴリズムを開発することが求められています。しかしながら、日本国では、高齢運転者を対象とした経路案内技術に関する研究や知見が極めて少ない現状にあります。 筆者主担当の令和4年度の自主研究は、一般社団法人日本デジタル道路地図協会の研究助成(研究代表者:名古屋大学未来材料・システム研究所准教授三輪富生先生)を受けて、高齢者による交通事故の削減を目指し、デジタル道路地図、交通事故情報及び高齢者のプローブデータを活用し、事故発生リスクが低い走行経路の探索アルゴリズムを提案 盛り上がりましたね、サッカーW杯。大活躍だった三笘選手や冨安選手は、現在、世界最高峰のイングランドプレミアリーグで戦っています。今回はそのプレミアリーグで好調のアーセナルFCというチームのお話。かつて名古屋グランパスを指揮したアーセン・ベンゲル氏が20年以上にわたり、監督を務めていたチームとして、日本でも知られています。 ところで、サッカーのクラブ名には、名古屋グランパスや川崎フロンターレをはじめ、世界を見てもFCバルセロナやマンチェスターユナイテッドなど、ホームタウンとなる都市や地域の名前がついていることがほとんどです。そんな中、イギリスに「アーセナル」という地域があったか気になり、由来を調べてみました。 アーセナルは、その昔、ロンドン郊外にあった王立武器庫(Royal Arsenal)の労働者達が設立したクラブで、王立武器庫では兵器を生産する工場だったようです。そのため、エンブレムには大砲が描かれ、選手達は砲撃手を意味するガナーズ(The Gunners)と呼ばれているそうです。ちょっと特別で厨二病心がくすぐられますね。 プレミアリーグはクリスマスを首位で迎えたチームが優勝するというジンクスがあり、今回、アーセナルは15年ぶりに首位で迎えています。個人的にはW杯が終わっても、まだまだサッカー熱は収まりそうにありません。します。さらに、インタビュー調査やアンケート調査を実施することで、構築したアルゴリズムの妥当性等を確認するとともに、高齢運転者を対象としたカーナビシステムの開発に対する知見を得ることで、超高齢社会における安全な自動車利用に向けた提言を行います。 本研究の独創性は次の通りです。デジタル道路地図データから得られる車道幅員や交差点形状などの道路構造の情報、警察庁の交通事故データから得られる発生位置(緯度・経度)や事故種別、そして、高齢者が運転する自動車のプローブデータから得られる急加速・急減速箇所の情報などを融合し、高齢運転者にとって事故発生リスクの高い道路状況を回避する経路の探索アルゴリズムを開発します。これに加えて、高齢運転者を対象としたインタビュー調査やアンケート調査を通じて、その妥当性を確認します。 本研究の新規性は次の通りです。高齢運転者の運転課題(車道幅員5.5m未満道路での運転の難しさ、無信号交差点での出会い頭の多発など)を詳しく考慮して、事故発生リスクが低い経路の探索アルゴリズムを開発します。特に、デジタル道路地図、交通事故情報などの基礎データに加えて、これまでは十分に取り上げられていない高齢者のプローブデータの融合可能性を検討する点です。また、デジタル道路地図の道路網に構成される基本単位の「ノード」及び「リンク」それぞれを対象とした事故リスクを把握する手法を検討する点です。 本研究は、高齢運転者事故の特徴を考慮した事故発生リスクの低い案内経路の探索アルゴリズムを提案することで、日本国での高齢運転者による交通事故の低減に貢献することが期待できます。【補足】・ノードは交差点その他道路網表現上の結節す。企画管理部 主査 西口 拓真主席研究員 楊 甲コラム高齢運転者を対象とした経路探索アルゴリズムの開発四季折々研究所活動報告

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