まちと交通 2003年11月 8号
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特集 所長就任記念講演会Feature ArticlesTTRI Letter №8  11 対象地区の現況•清渓川路–路線延長:約5.4km (太平路139 ~清渓川3街~踏十里洞463-14)–幅:50~80m•清渓高架道路–延べ長さ5,864m(往復4車線の自動車専用道路)–幅16m対象地区の現況•交通量及び通行速度―清溪川路:65,810台/1日、18.6km/h   ※都心の平均通行速度:16.6km/h―清溪高架路:102,746台/1日、28.8km/h  ※都市高速道路の平均速度:44.9km/h 復元予想図現状復元後BIG DIG Project•1991年から工事開始。2004年完成予定。•既存の6レーンの高架道路の真下に8~10レーンの地下ハイウェイを建設し、代替する。•ボストンのダウンタウンの南までとなっている既存のマサチューセッツ高速道路(I-90)をSouth BostonとBoston Harborの地下を通し、Logan Airportまで延伸する。現在の高架道路Power Point 1Power Point 2Power Point 3Power Point 4 それと同じように、交通から見た大規模な都市改造の有名な例があります。 ビック・ディッグ(BIG DIG)プロジェクト、"大きな発掘"と言われるボストンの高架道路地下化です(Power Point 5)。 ダウンタウンのところに、高架の高速道路が入っております。この道路の容量がいっぱいになったので、新しく造り直すにあたって、今度は道路をすべて地下にしましょうということになりました。アメリカでも、最大の土木工事となっております。 具体的には都心を走っている高速道路を地下に埋めてしまう。出来上がった地上のスペースを公園、オープンスペースにする。皆さん、ボストンに観光で行かれると、市役所やマーケットに立ち寄られたかと思います。そういうところに高架道路が上手く隠れているのですが、その高架道路を全部地下にして、港のところまで歩いて行けるようにしましょうということです。工費が予算より数倍かかって政治的には大問題になっておりますが、少なくともそういった決断をして、ボストンは十年以上かかって工事を進めております(Power Point 6~8)。 新しいところでは、イギリスのロンドン、トラファルガー・スクエアーという広場の改修です。ご存じかと思いますが、ロンドンのど真ん中にある広場で、ナショナル・ギャラリー(国立美術館)の前、ネルソンの銅像が建っている広場です。皆さん、ロンドンに行かれると必ず立ち寄られると思いますが、この広場で大規模な歩行者地区化が進んできております(Power Point 9,10)。Power Point 5Power Point 6

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