まちと交通 2001年10月 6号
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TTRI Letter No.6 5(3)渋滞ポイントの現状と新たな渋滞箇所 それでは、過去に渋滞ポイントとして指摘された箇所の現状はどうであったのか、また新たな渋滞箇所として指摘すべき交差点はあるのか。 まず、愛知県第3次渋滞対策プログラムにおいて主要渋滞ポイントに指定されている7交差点の最大渋滞長を表4-1にまとめた。これよると、地点1「下市場」、地点16「大井橋」、地点32「トヨタ町南」などでは概ね渋滞箇所としての要件を満たす程度の渋滞が現在でも発生しているように見受けられる。地点2「挙母町」では渋滞方向としてあげられている西進よりもむしろ東進において激しい渋滞が発生している。ただし西進についても隣接する挙母町4交差点の渋滞長も含めれば約400m程度の渋滞となる。 次に、新たな渋滞ポイントとして指摘すべき交差点としては、まず地点6「平戸橋西」南進があげられる。ここは先述のように平日の朝夕に同程度の渋滞ピークが見られるが、これは北部の工業団地従業者の帰宅トリップによる交通集中、主要幹線道路である国道153号との交差点であること、交差点形状が特異であること、などが原因として考えられる。 また、先述の地点44「本新町5」西進の渋滞も、着目すべきであると考える。当該交差点の西約500mにある西新町7交差点以西で国道153号の車線数が片側1車線に絞られており、実際にはここがボトルネックとなっている。これを含めた最大渋滞長は1,500m程度になるものと考えられ、ハード的な整備が望まれる。余談ではあるが、豊田スタジアムにおける某有名プロサッカー選手の引退試合終了後、このボトルネックを先頭に都心部を越えて御立町付近まで、約6,000mの渋滞を目の当たりにした。(4)渋滞原因 渋滞長調査時に調査員の判断で記録した渋滞原因について簡単な集計を試みたので報告する。前掲表3-1の21項目について、平日、休日それぞれチェックされた回数を足し合わせ、項目毎の割合をグラフにしたものを図4-7に示す。平休ともに2「右折車または対向直進車」、20「交通の集中」、14「沿道からの出入り」が高い割合を示している。図4-4 渋滞長時間分布(地点6:平戸橋西)図4-5 渋滞長時間分布(地点44:本新町5)図4-6 渋滞長時間分布(地点1:下市場)表4-1 主要渋滞ポイントの最大渋滞長渋滞長(m)10009008007006005004003002001000地点6:平戸橋西【平日】南進時 刻渋滞長(m)10009008007006005004003002001000地点44:本新町5【平日】西進時 刻渋滞長(m)10009008007006005004003002001000地点1:下市場【休日】西進時 刻7:007:308:008:309:009:3015:0515:3516:0516:3517:0517:3518:0518:357:007:308:008:309:009:3015:0515:3516:0516:3517:0517:3518:0518:3510:0010:3011:0011:3012:0012:3013:0013:3014:0014:3015:0015:3016:0016:3017:0017:3018:0018:30下市場(西進)挙母町(西進)鴻ノ巣町2丁目(北西進)十塚町4丁目(西進)大井橋(北進)トヨタ町南(西進,北進,東進)久保町3丁目(西進)450m125m25m0m650m140m300m490m70m100m280m370m200m160m220m80m0m190m310m240m0m350m70m360m120m1,000m500m180m240m70m330m120m530m585m250m700m0m250m160m250m270m170m110m0m200m0m750m580m220m50m0m210m300m650m120m240m350m0m0m425m250m180m0m670m400m60m0m450m400m290m430m1,000m0m200m250m180m220m370m50m150m250m130m30m190m12313163277交差点名(渋滞方向)最大渋滞長南進平日午前平日午後休日平日午前平日午後休日平日午前平日午後休日平日午前平日午後休日西進北進東進
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