まちと交通 2001年10月 6号
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2 TTRI Letter No.6 次に、愛知県第3次渋滞対策プログラムにおいて主要渋滞ポイントに指定されている渋滞箇所を紹介する。このプログラムでの渋滞ポイント選定定義は、◆1号要件 ●一般道路(DID内);渋滞長1km以上または通過時間10分以上 ●一般道路(DID外);渋滞長500m以上または通過時間5分以上◆2号要件 ●1号要件に準ずる箇所で、対策が必要な箇所 ●観光期の渋滞箇所といった要件を満たす箇所、となっており、結果、豊田市内で「主要渋滞ポイント」として指定されているのが表2-1および図2-2に示した7カ所の交差点である。3. 渋滞調査の実施(1)調査の目的 豊田市の渋滞状況は今現在、どうなっているのだろうか、その実態を調査しておくべきではないか。これが今回、渋滞調査を実施することになった事の発端である。前掲の渋滞ポイントは平成3年~5年頃のデータに基づいて選定されたものである。その後の社会情勢の変化や道路整備により、渋滞の状況も変化してきているはずである。現状では前述の要件を満たすほどの渋滞は発生していないかもしれない。さらには、今まで渋滞ポイントとして認識されていなかった場所で、渋滞が発生していることも考えられる。 また、当研究所の掲げる事業の一つ、交通分野における独自のデータベース構築という「情報バンク事業」の一環として、豊田市の交通状況データを収集しデータベース化しておくことにも意義がある。 以上のことから、今回の調査は下記項目を目的とした。 ■ 渋滞ポイントとして指摘されている箇所の現状確認 ■ 新たな渋滞箇所の発掘 ■ 交通基礎資料の収集 これらの目的で、平成13年3月に、市内の渋滞状況調査を実施した。(2)調査内容 調査の内容は以下のようなものであった。①渋滞長調査 ●調査地点を先頭とする自動車の滞留長を、5m単位で5分間毎の最大値を記録。 ●渋滞が発生した場合、その渋滞原因を表3-1に示す21分類(交通渋滞ボトルネック対策マニュアルによる)から選択して記録。表2-1 主要渋滞ポイント一覧図2-2 主要渋滞ポイント表3-1 渋滞原因選択肢研究員レポート 1豊田市の道路交通渋滞の現状と調査・分析の課題 所在地 豊田市鴻ノ巣町豊田市保見町西の山豊田市久保町豊田市挙母町豊田市下市場町豊田市トヨタ町豊田市十塚町主要渋滞ポイント名 主要渋滞ポイント 1号要件(一般道路) 鴻ノ巣町2交差点大井橋東交差点久保町3交差点挙母町交差点下市場交差点トヨタ町南交差点 主要渋滞ポイント 2号要件(一般道路) 十塚町4交差点 道路名(国)155号(国)155号(国)153号(国)153号(国)248号(国)248号 (国)248号 交差道路名(市)新生鴻ノ巣線(市)広久手下細谷線(主)豊田知立線(主)名古屋豊田線(一)則定豊田線(国)248・301号(市)高橋細谷線(市)高橋細谷2号線(一)豊田環状線(市)2路線 1234567891011 原因信号現示右折車又は対向直進車左折車導 流車 線交差点形状道路線形トンネル大型車二輪車歩行者 12131415161718192021 原因踏 切橋 梁沿道からの出入りバス・路面電車路上駐車工 事先詰まり交通容量超過交通の集中その他
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