まちと交通 2016年5月 55号
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人事異動四季折々コラム55号●発行/(公財)豊田都市交通研究所 ●発行人/専務理事 今枝 真一 ●発行年月日/2016年5月15日 ●編集/松本 宏克●お問合せ/〒471-0024 愛知県豊田市元城町3-17元城庁舎西棟4F TEL.0565-31-8551 FAX.0565-31-9888 URL http://www.ttri.or.jp/ E-mail machi@ttri.or.jp この号がお手元に届く頃には、既に桜の季節は過ぎてしまっている…と思いますが、春ということで、桜にまつわる歌を一首ご紹介したいと思います。歌意は、「桜の花を誘って吹き散らす嵐の日の庭は、桜の花びらがまるで雪のように降っているが、実は老いさらばえて古(ふ)りゆくのは、私自身なのだなあ」というものです。春の山から吹き下ろす突風に、花びらがひらひらと舞い落ちる。あたかも雪のように「ふ(降)っている」けれど、実は「ふ(古)っている(年老いている)」のは私の姿なのだ、としみじみと述懐する歌です。作者の入道前太政大臣とは、藤原公経(西園寺公経)で、藤原定家の義弟にあたります。後鳥羽院らが幕府転覆を企てた承久の乱の時、計画を知ったため、一時幽閉されました。61歳で出家し、現在の京都市北山に西園寺を建てて住みました。少子高齢化による年金・医療といった社会保障の不安に直面している現代ではありますが、「貧困老後」に陥ることなく、「心も豊かに暮らしたいものだ」と願う春の桜吹雪ではあります。 ちなみに、西園寺は後に足利義満が譲り受けて改築し、別荘としています。あの有名な金閣寺です。企画管理部 松本 宏克花さそふ 嵐の庭の 雪ならで ふりゆくものは 我が身なりけり平成27年 4月 1日 今枝参与 着任 4月 1日 加藤(透)主席研究員 着任 4月 1日 岩元主査 着任 5月 1日 西堀主席研究員 着任 5月 13日 第19回理事会 開催 5月 15日 平成27年度第1回研究企画委員会 開催 5月 29日 第8回評議員会 開催 5月 29日 今枝専務理事 就任 5月 31日 笠間専務理事 退職 7月 2日 平成25年度研究成果報告会 開催 7月 15日 三村主席研究員 転出 8月 27日 平成27年度第2回研究企画委員会 開催 10月 13日 平成27年度第3回研究企画委員会 開催 11月 17日 第22回理事会 開催 12月 18日 平成27年度第4回研究企画委員会 開催 平成28年 2月 23日 平成27年度第5回研究企画委員会 開催 3月 31日 松本副主幹転出豊田都市交通研究所 年度暦(平成27年度)■平成28年3月31日付転出 企画管理部 副主幹 松本 志朗■平成28年4月1日付転入 企画管理部 副主幹 渡辺 規人 (Norihito Watanabe) 生年月日:昭和37年11月26日(53歳) 出身:岡崎市 豊田市より派遣 趣味:野球、ラグビー観戦 この度の人事異動で、豊田市役所から着任しました。3月までは とよた市民活動センター(豊田市駅西口の松坂屋上階)に勤務し、NPO・ボランティア団体など市民活動団体の支援業務に従事してきました。通勤には愛知環状鉄道を利用しており、これまで特に意識せずエコ通勤が実践できていました。今後は、交通諸問題の調査研究に取り組む都交研の一員として、公共交通とクルマにもっと意識を持って業務にあたり、貢献できるよう頑張りたいと思います。そして、いつか市民活動団体との共働事業にも関われたらと考えます。よろしくお願いします。入道前太政大臣(『新勅撰集』より)
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