まちと交通 2016年5月 55号
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お知らせ公益財団法人 豊田都市交通研究所2016年5月55号豊田市における交通事故データの分析と活用特集交通死亡事故抑止緊急取締・広報部隊出発式(平成27年11月19日)提供:豊田市社会部市民安全室交通安全防犯課●日時/5月25日(水)、6月22日(水)、7月20日(水) いずれも18:00~19:00●会場/「豊田都市交通研究所」(豊田市元城町3-17元城庁舎西棟4F)※詳細はWEBに掲載中(http://www.ttri.or.jp/machi/machi.html)「まちべん」に参加しませんか<今後の予定> 「25周年記念 平成28年度 研究成果報告会・講演会」開催 私どもの研究所が25周年ということで、設立以来ご支援、ご協力をいただいた多くの皆様に改めて感謝したいと思います。これまで豊田市はじめわが国地方都市の交通問題に焦点をあてた実践的研究を中心に活動し、「持続可能な交通まちづくり」を基本的な方向として交通安全、道路交通の円滑化、公共交通、そして環境・温暖化、高齢者、中山間地域の交通などと研究課題を社会的なニーズに合わせて進めてきました。 当初の方針のひとつである、研究成果を内外に発信する点については残念ながらこれまでは国内が中心で海外への発信は国際学会での論文発表などで限られていました。現在、アジアをはじめ急激な都市化とモータリゼーションが進展する発展途上国では交通事故削減や道路渋滞対策、公共交通と連携したまちづくり施策などでの日本の経験への関心が高まっています。また、車社会が成熟した欧米諸国では高齢社会でのモビリティ確保、大気汚染や地球温暖化問題への対応、ITSや次世代自動車などの革新技術による次世代の交通社会と持続可能な発展に向けた対応についてわが国への関心が高まっています。グローバル時代の今日、世界共通の課題として現在の自動車についての節度ある利用、賢い車の使い方、そして環境や健康の視点からの低炭素化が戦略的課題とされており、外部とつながり安全で効率的な移動が可能な自動運転EV車(私はこの知能を備え進化中の車をオート・サピエンスAS車と呼びたい)が次世代の交通社会を変えていくと考えられています。ここで注目すべき動向として昨年9月に採択された2030年に向けた国連の新たな「持続可能な開発目標」で、国際社会全体が協働して取り組むべきとして17目標169項目のターゲットが掲げられる中で、交通に関連して目標3(すべての人に健康と福祉を)、目標11(住み続けられるまちづくりを)、目標13(気候変動に具体的な対策を)などで交通安全、ライフスタイルの変更などがあり、そこでは社会経済的格差の減少、技術革新の活用を主張しています。このようなグローバルな視点から持続可能な交通まちづくりを位置づけて、国際的分野での研究所の役割を強化することも今後重要であると考えます。●日時/7月5日(火)13:15~16:35●会場/豊田産業文化センター※詳細は近日WEB(http://www.ttri.or.jp)に掲載します。グローバル時代の持続可能な交通まちづくり(公財)豊田都市交通研究所 副理事長兼所長太田 勝敏
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