まちと交通 2000年10月 4号
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公刊資料のご紹介 次の図書を発行しております。お申し込みはお手数ですが、氏名、住所、電話番号、希望の資料名と数量を明記の上、当研究所書籍係FAX.0565-31-9888までお願いいたします。都市交通レポート① 「地方都市における渋滞対策の効果」規格・体裁:A4版20頁 発行:平成3年 一部¥1,000都市交通レポート② 「住宅地の駐車空間」規格・体裁:A4版56頁 発行:平成4年 一部¥1,000都市交通レポート③ 「魅力ある都市づくりと『短距離交通』」規格・体裁:A4版32頁 発行:平成4年 一部¥1,000都市交通レポート⑥ 「欧米交通施策の日本における展開状況」規格・体裁:A4版32頁 発行:平成9年 一部¥1,000お奨め書籍 新田保次氏、小谷通泰氏、山中英生氏の共著による「まちづくりのための交通戦略~パッケージ・アプローチのすすめ」(学芸出版)。 海外視察をお考えの方、一度目を通されては…ドメインの変更 ドメインが toyota-mta.co.jp から ttri.or.jp に変更になりました。研究員あてメールは、@のあとに ttri.or.jp をお付け下さい。表 紙写真:トラム(メルボルン)裏表紙写真:ヤラ川(メルボルン)まちと交通~TTRI Letter~ 第4号2000年10月発行編集・発行(財)豊田都市交通研究所研究部 機関誌編集係〒471-0025 愛知県豊田市西町4丁目25番地18中根ニッセイビルTEL 0565-31-7543 FAX 0565-31-9888http://www.ttri.or.jpTTRI Letter No.4 14研究所からのお知らせ編集後記【ねこバス走る】 8/24関空12:00オーストラリア西海岸のパースに向けて飛び立った。約13時間後、世界で最も美しい街といわれているパースに到着。人口約130万人の都市、その都心部に「ねこ」は走っていた。The Red CatとThe Blue Catと呼ばれるノンステップの小型バスである。CatはThe Central Area Transitの頭文字をとってのことだが、赤ねこは市の東西を、青ねこは南北をそれぞれ循環している。 何事にもトライの誰かさんはすぐに乗ってみた。14しか座席はないのに、子どもから大人、高齢者まで20人くらい乗っていた。バス停は300m位の間隔に設置され、平日5~8分間隔で運行されている。これが「ただ(無料)」なのである。!? 驚きとともに世界の広さを実感した。今回はバスの特集・・・そういえば、日本でも運賃を取らず、どこにでも行く「ねこバス」が走っていたっけ。とても夢のあるアニメの中で・・・。(翼をもがれたペガサス)【バスを走らすエネルギー】 昨今のTVドラマは、障害者が主人公とノーマライゼーションの世界だった。ところが、9月に終了した連ドラの主人公はバスの運転手、今度はバスであった。ご多分に漏れず、彼の勤めるバス会社も親会社から不採算部門と位置づけられ、事業の撤廃決定が下される。そんなドラマの中に、バスの運転手が撤廃決定を下した親会社の重役をバスに乗せて走るくだりがあった。主人公はバスの良さを知ってもらうと意気込むシーンの中、目に留まったのは笑顔を絶やさない挨拶やトイレに行きたくなった高校生を途中でバスから降ろした場面だった。単なる作り話である。けれど、そこに人々が望むことも隠れているのではないだろうか。笑顔の挨拶、マニュアルにないような臨機応変な対応を望んだことはないだろうか。 思えば、高校時代、友達は両替ができなくて、あるだけの小銭でいいよとバスの運転手に言われてた。かくゆう私も何度も途中でバスに乗せてもらっていた。 バリアフリーの世の流れで、街もバスもどんどん優しくなっていく。けれど人はどうだろう。採算性や利便性は重要な課題である。バスロケもいいけれど、コミュニティバスと名乗るなら、「バス行っちゃったよ」と声をかけてくれる地域住民や待ってでも乗る乗客、それを優しく迎え入れる運転手、そんな人々をエネルギーにできるバスであってほしいと思う。ちなみにドラマはラブストーリーであった。あら!?     (黒ひょう2号)

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