まちと交通 2004年9月 10号
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周辺動向レポートReportTTRI Letter №10  30図4 万博に向けて改修が進む八草駅図5 試験運行が始まった東部丘陵線「リニモ」(わが国初の常電導磁気浮上式リニアモーターカー)  図4 万博に向けて改修が進む万博八草駅 その他、自動車利用での来訪者への対応としてパーク・アンド・ライドの実施も検討されている。 交通渋滞の緩和・環境負荷軽減のため、会場に隣接た駐車場をなくし、会場周辺に設置する6ヶ所のパーク・アンド・ライド駐車場(有料)から、駐車場シャトルバス(無料)で会場へ移動する方式で、駐車場の総量は6ヶ所合計で10,600台(整備台数)を想定しています。 これと同時に、パーク・アンド・ライドを担保するために、万博会場周辺の3km圏内の通行規制の検討、民間による周辺への臨時駐車場の開設の自粛のお願いなどを行っています。また、ITS等の活用により、地域の交通のより一層の円滑化を図っています。3.豊田市内の交通対策 地元の自治体にとっては、比較的近距離の地域(愛知県東部などの周辺地域)からの一般道を利用した自動車での来訪者が地域の交通事情にどの様な影響を及ぼすかということが大きな関心になってきます。特に万博は半年間にわたる長期的なイベントであり、日常の活動への影響を最低限に抑える工夫が求められています。 豊田市内の対応としては万博全体の輸送計画と同様に、公共交通の利用促進、P&Rの呼びかけ、万博会場3km圏の一定地域内の通行規制などを行うとともに、渋滞の発生しやすい国道248号などへの負荷の増大を避けるために、一般道から新たに開通する東海環状自動車道や外環状線への誘導などが考えられます。また、博覧会協会との協力のもと、万博会場への利用者が多くなると予測される土日などを中心に三河豊田駅周辺に2800台規模のP&R駐車場を準備しており、日常の活動への影響を低減しようとしています。

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