まちと交通 2004年9月 10号
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特集:ITSの取組みReportTTRI Letter №10  18(ア) 情報の種類 ・情報提供を行う範囲を網羅した地図(GIS)  ・目的地の情報  ・出発地から目的地までの間の道路交通情報や公共交通  情報  この3つの情報種類から情報項目を選定し、豊田地域ITS戦略プラン『STAR☆T21』の各種ITSメニューとの連係をはかる。 (イ) 提供メディア  ・市民や来訪者にとって使いやすいメディア  ・いつでも自宅やオフィスで情報入手できるメディア  ・いつでもどこでも移動途中に情報入手できるメディア  ・いつでもだれでも目的地で情報入手できるメディア  この4つをメディアの原則とし、めざましく進歩するIT技術を見据えながら、メディアを選定する必要がある。まずはインターネット配信によるパソコン、携帯電話、ITS情報センター端末から始め、次にカーナビ、街頭端末を予定している。(ウ) システム構成  総合情報提供システム(図-1)は、独立した各種データベースから構成され、ポータルデータベースとはWebServ-iceによる連携を行っている。これは、将来的に個別のデータベースが独立したシステムとして機能することを想定しているからである。また、国や県、さらには一部の民間サイトとの間で観光情報の連携ができるよう調整している。図-1 システム構成図(エ) インターネット公開サイト  インターネットや携帯電話で公開されているサイトは『みちナビとよた』と名づけられており、下記URL及び右記QRコードよりアクセスできる。また、豊田市のホームページからリンク接続によりアクセスすることもできる。 michinavitoyota.jp インターネット接続パソコンmichinavitoyota.jp/mobile/ 携帯電話5.ITS情報センター(図-2)の概要 (ア) 場 所   豊田市の中心市街地部にあるTM若宮ビル  1Fフロアー内 (イ) 規 模   延べ床面積 約541㎡ (ウ) 基本コンセプト  ① 人、車の総合的な移動支援機能   ・市民や来訪者が移動中に気軽に立ち寄り、移動のた   めの様々な情報が入手可能   ・道路交通情報や公共交通情報、観光・地域情報やバ   リアフリー情報などを多様な情報提供手段を用いて、   人や車の安全で効率的な移動を支援  ②ITS体験・学習機能   ・ITSに直接触れることにより、市民のITSへの   理解を支援・促進   ・ITSや交通に関する相談を行ったり、専門的な知   識の習得ができる環境を提供 ③市民やまちづくりとの連携支援機能   ・豊田市のITSや交通政策等を活用し、市民との協   働の場を醸成   ・市民と連携しながらITSメニューの改良を行うと   ともに、交通問題の解決に向けたまちづくりを推進 (エ) 情報提供装置  ①メイン装置として、100インチのグラスビジョンが 4面 この装置では、映像・文字等のデジタルデータやテ レビ放送・VTRのアナログ映像データを自由にスケジ ューリングできる。  ②観光情報用端末として50インチタッチパネルディス プレイが1台  ③自由にインターネットにアクセスできる端末機が5台  ④特定コンテンツ用タッチパネル端末機が3台 図-2 ITS情報センター レイアウト図(オ) 特 徴  ①主にトヨタ自動車(株)、豊田市、(財)豊田都市交 通研究所の産・官・学3者共同による企画および運営に関 する相互協力。  ②高齢者や子供等のパソコン類の不慣れな人に対応すべ く、オペレータの配置により、人を介した情報提供。 国道155号 ポータルDB地域情報DB観光DB宿泊情報DBバリアフリーDB駐車場基本情報臨時駐車場満空情報統計情報(交通事故多発地点) 道路情報バスマップバリアフリー施設情報バリアフリールート情報宿泊施設情報空室情報イベント情報観光地情報観光施設情報市のイベント情報観光地情報観光施設情報

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