52回まちべんを開催しました!

 

●日時:平成271019日(月)18001900

場所:TTRI大会議室

テーマ:「豊田市のエコ交通の取り組み状況」

話題提供者:加藤 透 氏(豊田都市交通研究所 主席研究員)

参加者:16

 

最初に、司会役の豊田都市交通研究所の山ア主幹研究員が本日のテーマについて説明しました。続いて、豊田都市交通研究所 加藤透氏より、豊田市で実施しているエコ交通の取り組み状況について解説いただきました。

議論の場では、4年前に運転免許を返納された方から「エコ交通の対象者として高齢者が抜けているのではないか」とのご指摘があがりました。「普段から自動車に乗っている高齢者は、あまり公共交通に乗ったことがないので運転をやめた後にいきなりバスには乗れないし、バス停や駅まで歩くことも体力がいる。」など、実体験を踏まえた意見をいただきました。この件については、これまでエコ通勤という視点で取組みを進めていた経緯があるため現在は高齢者を対象としていないが、今後は公共交通の利用促進と併せながら、高齢者への出前教室も検討していく旨が解説された。

また、「個人の効用として“エコ”より“健康”が意識されやすいのではないか」や「会員事業所の自主的な活動だけでは中々広がりにくく、例えば毎週木曜日はエコ交通dayにするなど、ある程度ルールをつくった方が良いのではないか。」といった、市民に広げる方法やエコ交通活動の活性化に向けた意見が寄せられました。現在は、“環境・健康・安全”を含めてエコ交通活動を推進しており、従業員にエコドライブの実績を日誌として報告させている会員事業などもみられるため、この様な取組みを全市的に広報していく仕組づくりを行っていくべきであるとの議論が行われました。

また、「渋滞対策としてエコ交通を推進するためには、誰に利益があるのか?(誰のためにエコ交通を実施しているのか?)をきちんと議論する必要がある」といった意見や、アンケートでは「エコ交通出前教室で、小学生に参加できる機会はいいと思った。」や「こども園の年中・年長さん用、小学校低学年・高学年用、中学校用の出前教室を考えて下さるといいなと思います。環境を理解することが難しい世代には授業参観やパパ・ママ・先生など、保護者が来るイベントでできると広まりやすいかもしれないですね。」といったご意見をいただきました。ご参加いただきましたみなさま、本当にありがとうございました!