42回まちべんを開催しました!

 

●日時:平成261117日(月)18001900

場所:TTRI大会議室

テーマ:「交通事故防止に向けて行政、企業、市民として取り組めること」

話題提供者:信田正美(交通安全計画アナリスト)

参加者:28

 

最初に、司会役の豊田都市交通研究所 主任研究員の三村泰広が本日のテーマについて説明しました。続いて、元岐阜県警交通部分析担当管理官の信田氏より、交通死亡事故の考え方や交通事故の85%が人的要因であることなどの交通事故のメカニズム、交通安全対策の基礎理念と事例について紹介がありました。

議論の場では、大きく2つの話題が挙がりました。まず1つ目は、近年、歩行者・自転車事故が増加している中で自転車があまり取り締まわれていない理由についての質問が挙がり、「自転車には反則金制度が適用されないので取締りが難しく、警告取締りはしているが、反則金がないため取締りの件数に挙がらない問題がある。しかし、ノーブレーキ車などは厳しく取り締まるようになってきている。」こと、また自転車に関する規制の変遷や、原則論で規制している問題点などについての解説がありました。

次に、事故統計にて取り扱う事故要因に関する質問があがり、「事故統計調書では事故要因としておよそ80項目のチェック項目がある。しかし、県警毎に事故統計調書の処理に差があり、デジタル化により細かな要因まで把握できなくなってきている。」こと、「岐阜県警の事故統計書では全ての要因を開示しているので、その内容が確認できる。」ことなどが解説されました。

その他アンケートでは「道路管理者と交通管理者の縦割りで困るのは、実際に道路を使用する人なのでもう少し現実的なものにしていって欲しいと思いました。」、「自動車の取り締まり方として、人海戦術でもITSでもいい方法があるといいなと思いました。」、「長年にわたり蓄積された知見を分かりやすくお聞かせいただきました。興味が尽きないお話に感服しました。」という意見も頂きました。ご参加いただきましたみなさま、本当にありがとうございました!

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