32回まちべんを開催しました。

 

●日時:平成251216日(月)18001900

場所:豊田都市交通研究所 大会議室

テーマ:「デマンド交通の特徴」

話題提供者:福本雅之 (豊田都市交通研究所主任研究員)

参加者:16

 

最初に、司会役の豊田都市交通研究所主任研究員の加藤秀樹が本日のテーマについて説明しました。つづいて、豊田都市交通研究所主任研究員の福本雅之より、利用者の需要に応答する輸送機関であるデマンド交通について、近年の導入状況や豊田市での導入状況、交通機関の特性、交通ネットワークの観点からの解説がありました。またまとめとして、デマンド交通は「タクシーとバス」「公共交通と福祉交通」の中間的性格を持つこと、デマンド交通以外の公共交通手段との関係を考慮した導入検討が必要であることなどが述べられました。

議論の場では「自治体にとっては過疎地での導入が効率性の面からメリットを感じているようであるが、そもそも需要のありそうな市街地での導入のような考え方もできるのではないか」といった意見や「デマンド交通は何をもって成功と言えるのか?このようなサービスは一般的な効率性などでの評価で是非の判定ができるとは考えにくい」といった意見、その他、現在豊田市で運用されているシステムの具体的な内容などに関する意見がありました。また「デマンド交通は「やめどき」を想定した議論も必要なのではないか」、「地域住民のみを対象とするのではなく、広い視点で利用促進が期待できる展開は望めないのか」、「会員は安い料金で利用できるようにし、非会員にはビジター価格を支払えば利用できるといったやり方もあるのではないか」といった議論がありました。

その他、頂いたアンケートでは「自動車の使えない高齢者や、豊田市に不慣れな人でも色々な場所へ行けるようにするにはどうしたら良いか研究してほしい」「できるだけ人が「なるほど」という形にまとめてほしい」「非常にわかりやすかった。提言などあるとさらに良い」といった意見も出されました。

みなさまから頂いた多くの意見を踏まえて今後ともよりよい勉強会の場にしていきたいと思います。ご参加いただきましたみなさま、本当にありがとうございました!

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