第41回まちべんを開催しました!
●日時:平成26年10月27日(月)18:00〜19:00
場所:TTRI大会議室
テーマ:「バスの利用促進を考える」
話題提供者:伊藤浩之(公共交通利用促進ネットワーク)
山ア基浩(豊田都市交通研究所 主幹研究員)
参加者:25名
最初に、司会役の豊田都市交通研究所 主任研究員の福本雅之が本日のテーマについて説明しました。続いて、オーガナイザーの豊田都市交通研究所主幹研究員の山ア基浩より、バスの交通政策的意義と利用促進の考え方についての解説があり、バスの利用促進に向けたわかりやすいツールづくりを現場で実行されている公共交通利用促進ネットワークの伊藤氏から、様々な事例の紹介がありました。
議論の場では、路線図ドットコムを設立した背景や効果的な利用促進策など幅広い議論が行われ、有意義な時間を過ごすことができました。以下、議論の内容を集約してご報告します。
◆路線図ドットコムを設立した背景・情報収集の方法
・当初は、バスに関する情報が少なく、かつ、バス事業者毎に情報が分かれていた。情報の分散化はバス離れに繋がると考えており、情報の一元化を目指して取り組んでいる。
・公共交通会議の議事録や市町村が発行している広報紙を中心に情報を収集している。変更があるタイミングや流れが経験で分かってきたこともあるし、近年では事業者さんや自治体の方から情報が入ってくるようになってきた。
◆利用促進策の視点
・最近、民間バス会社をうまく活用して運賃やダイヤを統一する事例が増えてきた
・幅広い情報を提供することも大事であるが、高齢者は行きたい場所が限定される傾向にある。自治体だけに高齢者のための利用促進を任せるのは辛いので、自治会と連携してオリジナル時刻表をつくる事例も出てきている。
・案内や乗車支援などを行うバス停コンシェルジュなどを設けて、バスを利用しやすい環境づくりの事例もみられる
その他、議論の中で「マイカーからバスへの転換を促進するためには、市内での移動だけでなく、県を跨ぐ利用方法を考えていくことや、利用者への情報提供が重要であることが分かった。」、「公共交通を使うという選択肢を、住民に理解していただくことが重要なポイントだと感じた。」という意見も頂きました。
ご参加いただきましたみなさま、本当にありがとうございました!