交通まちづくりとともに
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2章  挑戦期 1995-2003( 平成7年 〜15年 )87子どもも楽しみながら、生涯を通じて安全教育が学べる施設づくりをめざそうと考えた。 とはいえ、その教育内容が、市内にすでにあった自動車学校と類似しては意味が無い。そこで、まずは教育項目の洗い出しから着手することにした。研究所は、豊田中央自動車学校や愛知県警など関係各所へヒヤリングを実施。それらを踏まえ、安全教育の方針や全体像、カリキュラム、ゾーニングイメージなどを検討し、交通安全教育の在り方をまとめた「体験型交通安全教育体系調査報告書」を平成14年(2002)3月に発表した。本調査にあたり、交通安全教育にかかわる幅広い意見を求めるため、学識者・行政・民間による検討委員会が設置された。 その後、同センターは、平成22年(2010)年に全国でも珍しい交通安全教育施設として開業。グランドコンセプトは「与えられる教育から、自発的な交通安全学習ができる施設」。幼児から高齢者まで、幅広い年代が楽しみながら交通安全の知識を深めることができる公共施設として、今も豊田市民をはじめ多くの人から親しまれている。

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