842章 挑戦期 1995-2003( 平成7年 〜15年 )豊田市の新ランドマーク「豊田スタジアム」の交通状況予測 平成13年(2001)には、豊田市の新ランドマーク「豊田スタジアム」がオープンしたが、豊田都市交通研究所はオープン当時の渋滞緩和にも寄与している。 豊田スタジアムのオープンは、地元はもとより全国からも注目されていたこともあり、オープン当初は相当の道路渋滞が見込まれた。こうした状況を踏まえ、研究所では豊田市からの受託研究としてイベント時のシミュレーションモデルを用い、イベント時における交通状況とシャトルバス運行状況を解析。その影響や課題を整理し、渋滞緩和を予測した。後にこの調査結果は「動的シミュレーションによる豊田スタジアム交通解析調査報告書」として残された。 また、研究所では、豊田総合交通体系調査を発展させた研究を自主事業としてスタートさせていたほか、平成13年には中京都市圏休日パーソントリップ調査を実施。これは、中心市街地において、豊田そごう跡地への松坂屋豊田店出店に伴う交通への影響を検討するために、中京都市圏総合交通体系調査協議会と豊田市の協力のもとに行われたものであった。調査は豊田市内住居者を対象に松坂屋出店前後の休日に行われ、大規模小売店舗の立地が買い物行動に及ぼす影響が分析された。
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