2章 挑戦期 1995-2003( 平成7年 〜15年 )81計画・調査では、複数回にわたるきめ細やかな住民アンケート結果を踏まえた、利用者ニーズに沿った実験がスタートした。実験のスタート後も各ステップにおいて住民アンケートは実施され、平成11年(1999)に「みよし試行運行バス」として試行運転が開始された。 その後も入念なプロセスを踏んで本格運行となった「みよしさんさんバス」は、現在も市民の足として無くてはならないものとなっている。 三好町をはじめとする地方都市の公共交通に関する調査・研究の発表に対しては、ほかの地域からも関心が寄せられ、平成13年(2001)には、他県からの発注としては初となる、岐阜県恵那市からの業務委託にもつながった。この委託では、恵那市におけるバス交通の基本的な役割を考慮するとともに、バス網の再編、新設、スクールバスの活用などが検討され、施策を立案した。これは「恵那市バス交通計画策定業務報告書」として恵那市に提出されている。 また豊田市藤岡地区では、路線バスから外れた地区の「生活交通検討会」が立ち上がっており、研究所では、藤岡地区での自治体バス運行検討に関する調査・研究もスタートさせ、後に「藤バス」となる原点を築いた。
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