762章 挑戦期 1995-2003( 平成7年 〜15年 )勤(21時~5時)の勤務形態を指す。一方、連続二交替は、1直(6時30分~15時15分)と2直(16時15分~1時)による勤務形態で、1直の従業員と2直の従業員が入れ替わる時間帯は、わずか1時間しかない。およそ2万3千人の同社従業員が、この勤務形態変更にかかわると見込まれていた。 そこで研究所は、この変化が従業員本人だけでなく家族などの生活行動と交通行動にどのような影響を及ぼすかを探ることを目的に、自主研究プロジェクトとして交通行動調査を遂行することにした。 調査方法は、豊田都市交通研究所のほか、森川高行氏(当時・名古屋大学工学部助教授)、岡本耕平氏(当時・名古屋大学文学部助教授)、磯部友彦氏(当時・中部大学工学部教授)によって検討され、一日の行動をアクティビティダイヤリー(活動日誌)に記してもらうパネル調査法が選定された。トヨタ自動車の協力を得て、200世帯を調査対象として抽出した。 さらに、同社以外の地域住民の行動を調査するため、五ケ丘地区のほか市内10地区を選定。事前に調査依頼書を配布し、応募のあった700世帯から、ライフステージを考慮して208世帯を抽出した。 調査期間は、勤務形態が変更される前後の4月と10月にそれぞれ3日間、計6日間に設定した。
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