742章 挑戦期 1995-2003( 平成7年 〜15年 )貢献をしている。 その後もプロパー研究員は随時入れ替わっているが、退所後もそれぞれが大学や企業などで専門分野を活かして活躍。研究所と、外部機関や研究者との協力体制を築くパイプ役となっている。 こうして組織を着実に強化することによって、研究所では、より精度の高い実践研究が可能となった。ちょうどこのころ行われていた「交通安全推進モデル地区基礎調査」も、プロパー研究員が中心となって行った実践研究だ。この調査は、豊田市の交通安全施策をより地域に密着したものに、かつ効果的にするために行われていたもので、すでに平成4年度(1992)~平成9年度(1997)の過去6年間にデータベース化されていたが、改めて平成10年度(1998)に、その追跡調査や分析をさらに細分化してまとめられることとなった。 実際の調査としては、①事故の現状、②交差点別事故多発地点、③小学校区別事故多発地点、④元城小学校区における調査の4項目に分けられ、豊田市における交通事故の状況を多角的に分析した。その後、その分析結果は「交通安全に対する住民の意識調査分析」、「交通安全推進モデル地区基礎調査報告書」として、豊田市に提出された。
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