交通まちづくりとともに
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1章  黎明期 1991-1994( 平成3年 〜6年 )57始された。この取り組みには、短距離交通実験バス「ザウルス」の実験運行データと利用者の意見が活かされている。 豊田市は、これまで自動車に依存せざるを得ないまちづくりをしてきたが、実験が行われる以前、平成2年度の「短距離交通移動システムに関する調査研究」において、豊田市駅を中心に東西に連続的な徒歩圏を拡大し、周辺駐車場との連携を図るシステムの必要性を盛り込んだ都心モビリティのイメージを示していた。ザウルスの実験によって、公共交通の有用性・必要性を立証したと同時に、この調査研究の考え方が市民に支持された結果となったと言えよう。

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