1ごあいさつ 豊田都市交通研究所は、令和3年3月、設立30周年という節目の年を迎えることができました。これもひとえに、トヨタ自動車株式会社をはじめ、多くの関係機関、関係者の方々、そして、市民の皆様をはじめとする地域社会の皆様のご支援の賜物であり、心より感謝を申し上げます。 さて、当研究所は、「豊田市を世界にも通用する交通モデル都市に」という考えのもと、前身である豊田都市交通問題研究会を発展的に改組、設立した機関です。その過程には、従来の問題解決型ではなく、「都市交通」に関する調査・研究を実践的に行い、その成果を国内外に広く発信できる、自立した政策提案型の機関を目指そうという思いがありました。 それから30年、渋滞対策、公共交通、交通安全、ITSなど、時代の変化に即した様々な視点で研究に取り組んできました。その研究成果の蓄積を踏まえ、豊田市都心交通ビジョンの提言をはじめ、様々な交通まちづくり施策に貢献してきました。 そして、これからの「都市交通」は大きな転換期を迎えようとしています。昨今のデジタルトランスフォーメーション(DX)という技術革新の流れは、CASEやMaaS、スマートシティ設立30周年を迎えて
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