前史 1971-1990( 昭和 46年 〜 平成2年 )29一つひとつの活動が、未来への布石に 財団法人豊田都市交通問題研究会の発足以来、さまざまな調査研究が行われたが、その成果や実績は「テクニカル・レポート」としてまとめられ報告された。なかでもパーソントリップ調査に基づく詳細な調査内容の提案や、そごう豊田店の誘致に伴う交通対策研究は、その後の豊田市における交通専門研究機関の存在意義を語るうえで、無くてはならないものとなっている。●第2回中京圏パーソントリップの実施 どのような人が、どのような目的で、どこからどこへ、どのような交通手段で移動したかを調査するパーソントリップ調査。中京都市圏における第2回目のパーソントリップ調査が実施されたのは昭和56年(1981)のこと。第1回目の調査は昭和46年(1971)に実施されていたが、当時は対象世帯の4パーセントを抽出しての調査であった。しかしこの抽出率ではきめ細やかなデータ調査ができず、豊田市レベルの交通計画策定には無理があることが判明した。そこで、第2回目の調査では研究会の予算を追加し、豊田市都市計画区域の三好町を含めて8パーセントを抽出し調査することになった。結果的には10パーセントの抽出調査が行われ、割り増し分の調査費は、豊田市が負担した。
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