交通まちづくりとともに
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22前史 1971-1990( 昭和 46年 〜 平成2年 )2財団法人豊田都市交通問題研究会の発足市民の日常生活における利便性向上をめざして 昭和53年(1978)6月になると、豊田市では総合交通計画策定のプロジェクトを設立。それを契機に、当時の豊田市長だった西山氏は、豊田市交通問題研究会を愛知県認可の財団法人とすることを計画し、昭和54年3月22日に豊田都市交通問題研究会と名称を改め、新たな組織を発足させた。その中心となったのが、豊田市助役だった加藤氏である。研究会の理事長には豊田市長の西山氏が、副理事長には豊田高専教授の栗本氏が就任、理事には豊田市助役の加藤氏のほか11名が就任した。 研究会設立の目的は「豊田市域における交通問題に関する調査及び研究を行い、交通諸施策に反映し、市民の日常生活の利便性の向上に資すること」とされ、新たなスタートを切った。 豊田市域は、名古屋市などの大都市と比較して自動車交通の分担率が高いにもかかわらず、道路交通網の整備が十分とは言えず、公共交通機関の整備や、自動車の利用実態にも多くの課題を抱えていた。また、社会経済的な特性を活かした「クルマのまち」豊田市にふさわしい交通環境

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