交通まちづくりとともに
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14前史 1971-1990( 昭和 46年 〜 平成2年 )前史1未来に向けた、新交通システムの模索「クルマのまち」豊田の誕生と、交通問題 「クルマのまち」として急成長を遂げた豊田市であったが、まちの成長が進めば進むほど、交通に関するさまざまな問題が起こりはじめた。市町村合併による市域の拡大と人口増加は都市構造の分散化と人口偏在を生じさせ、自動車産業を中心とする製造業の急成長は工場間を往来する貨物車交通の増大や、従業員の通勤による自動車交通の集中が顕著となり、近年の豊田市及び周辺市町に見られる自動車分担率の高い都市ならではの交通問題が表面化しはじめていた。豊田市の交通問題に対策を 高度成長期の終盤となった昭和46年(1971)のこと。豊田市では新たな総合計画の策定を機に、総合交通体系の調査研究が開始された。当時、豊田市を南北に縦貫する幹線道路である国

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