交通まちづくりとともに
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1704章  伸張期 2013-( 平成25年 〜 ) そこで愛知県警は、平成29年(2018)4月、安全対策を含む高齢者への支援を包括的に提示するため、調査案件では初となるプロポーザルを実施。豊田都市交通研究所は、平成18年(2006)に入所した主席研究員の三村泰広を中心に取り組み、見事採択され、同年6月より契約締結に至った。 グランドデザイン策定にあたり、高齢学や交通心理学などの有識者で構成された調査検討委員会が設立され、研究所はその事務局を務めた。東京大学大学院教授の鎌田実氏を委員長に、さまざまな議論を展開。愛知県の現状と県民や企業の意識調査を行い、その2つの傾向からグランドデザインの基本方針を立ち上げ、さらにその方針を踏まえて対策の柱を7つ立てた。【高齢者の交通安全対策グランドデザイン 7つの対策の柱】1.公共交通と高齢者の移動手段の確保2.運転免許の自主返納をしやすい環境づくり3.安全運転サポート車の普及啓発活動4.企業によるCSR・CSVとしての交通安全への参画5.一般ドライバーの歩行者等保護意識の醸成

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