1684章 伸張期 2013-( 平成25年 〜 ) さらに、新中期ビジョンの策定と時を同じくして、研究所の2代目所長を務めた太田勝敏が退任。新所長に、東京大学大学院教授の原田昇を迎えた。太田は、研究所を退所後、長年にわたり当研究所所長を務めたほか、豊田市の都市計画や交通まちづくりに関する協議会等の会長や座長として豊田市に大きく貢献したことが認められ、平成31年(2019)3月に豊田市市政功労証を授与された。 一方、原田は、公益社団法人日本交通政策研究会の代表理事をはじめさまざまな大学や研究機関の役職を併任する、日本の都市計画・交通工学分野を代表する研究者の一人である。研究所とは設立当初からかかわりが深く、研究はもとより研究企画委員会の中心メンバーとして研究所をサポートしてきた。原田の就任に際しては、「交通まちづくり~暮らしやすいまちをめざして」と題した記念講演会が平成30年(2018)7月に開催されている。 新中期ビジョンが策定されてから2年が経った令和元年(2019)8月、平成30年度の活動報告が行われた。そこでは、新中期ビジョンに沿って活動を進めた1年についての評価として、●豊田市をはじめとする地方都市への貢献を強く意識した結果、政策提案が増加。●新中期ビジョンでの大きな課題の一つである財政問題を意識した結果、受託件数を大幅に伸張。
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