1604章 伸張期 2013-( 平成25年 〜 ) さらにパネルディスカッションとして、「豊田都市交通研究所の将来を語る」を開催。このディスカッションには、コーディネーターに東京大学大学院教授・原田昇氏(後の研究所所長)、パネリストにトヨタ自動車専務役員・友山茂樹氏、豊田都市交通研究所理事長の太田稔彦、同所長(東大名誉教授)の太田勝敏をメンバーに迎え、それぞれの立場から、研究所がこれまでに取り組んできた駐車場システムなどの実績、さらには今後の将来像や期待すべき点が述べられた。 まず、所長の太田勝敏からは「交通まちづくりというキーワードは今後もますます必要となるが、さらに『社会的な持続可能性』という考え方を根付かせる必要がある。研究所としては、トヨタ自動車の本社所在地があり、都市部から中山間地までもつ豊田市に存在する研究所としての強みも生かしながら、さらに研究を広げたい」と未来をめざす姿が語られると、理事長であり市長の太田稔彦からは、「豊田都市交通研究所ならではの研究をさらに意識し、広く対外発信を行える体制づくりにも注力してほしい。また、交通のための交通ではなく、何かのための交通といった、問題意識が高く、さらには豊田市の課題解決にダイレクトに結びつく研究推進に期待したい」と、研究所に期待すべき点が述べられた。 トヨタ自動車専務役員・友山茂樹氏からは「Ha:mo(ハーモ/トヨタ自動車が提供する小型電気自動車のシェアリングサービス)の実験に見られるように、今後も豊田市をモビリティ実験
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