交通まちづくりとともに
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4章  伸張期 2013-( 平成25年 〜 )157同時に「事故の重篤度」の高低を事故類型と道路形状から割り出し、過去の事故統計を基準にして、重度・中程度・軽度の3段階に分類。さらに3段階に分類された「事故発生の可能性」と「事故の重篤度」の二つをマトリックス法によって評価した。 この手法を採用した結果、事故の危険性の高いヒヤリハット地点をある程度機械的に絞り込むことを可能にし、19地点を危険地点だとして抽出することに成功した。 さらには、この調査が実際の状況と合致しているかどうかを調査するために、過去から蓄積された豊田市内の事故データとの照らし合わせと、実際の現地視察を行って合致を確認した。 危険地点での対策の立案手段はどうするか、や「事故の重篤度」だけでなく「頻度」とバランスを考慮した対策など今後の課題は残ったが、約1600人という限られた数を対象にした研究で、危険地点をある程度機械的に抽出できたことから、今後、豊田市全域に広げてヒアリングすることで、この研究が確実な交通安全対策に結びつける手法につながると期待されている。

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