1464章 伸張期 2013-( 平成25年 〜 )2時代を映す、多彩多様な研究推進研究員の増員と、自主研究テーマの選定方法の見直し 独立した機関としての存在感が高まるなか、研究所では研究分野を拡大し、さらに多様で専門性の高い研究所をめざし、それまで以上に研究員の増員に注力しはじめた。特に、これまで豊田都市交通研究所が主な調査研究テーマのひとつに掲げていながらも、十分に取り組めていなかった環境工学分野を強化するため、国立環境研究所に在籍していた経歴を持つ加藤秀樹を平成23年(2011)に採用。その半年後に樋口恵一、平成25年(2013)に福本雅之、翌年に楊甲、翌々年に西堀泰英と、大学で博士の学位を取得した者やコンサルタントでの実務経験者などを研究員として積極的に採用した。平成27年(2015)には、期間限定ではあるが豊田市役所や豊田工業高等専門学校、トヨタ自動車など関連先と研究所の若手メンバーが交流を図り、互いに理解し合える関係を築くことを目標に、「豊田市交通まちづくり研究会」も発足させている。 また、この時期に変革を行ったのが、自主研究テーマの選定方法だ。これまでは、研究所員が
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