4章 伸張期 2013-( 平成25年 〜 )1431研究所、新たなステージへ東日本大震災から見た、交通まちづくり 2010年代前半の日本を語るとき、平成23年(2011)3月11日に起こった東日本大震災を欠くことはできない。未曾有の自然災害は、グローバル化した情報と人・物の交通ネットワークで効率的に営まれていた我々の社会経済システムの脆弱さを思い知らせた。震災は経済にも大きな影を落とし、1万円前後で推移していた日経平均が一時は8600円台まで下落。ブラックマンデーに端を発したバブル崩壊、リーマンショックに次ぐ過去3番目の下落率を記録した。 世界的にも大きな影響を与えた震災であったが、交通モビリティの確保の重要性も改めて認識させることになった。また、地域づくりの長期ビジョンには、これまで以上に持続可能な発展を考慮した交通まちづくりの必要性があることを示唆した。元城町へ事務所移転 平成25年(2013)5月、「豊田市ITS情報センター」が閉鎖したことを受け、同敷地内
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