3章 自立期 2004-2012( 平成16年 〜24年 )133TDM施策のさらなる進化〜TDMからMM(モビリティマネジメント)へ〜 平成8年(1996)に「TDM勉強会」を設立以来、さまざまなTDM施策を進めてきた豊田都市交通研究所であるが、それがまた一歩前進したのも、研究所の自立期にあたるこの時代だ。ここでは、研究所によるTDM施策のその後の流れとして、この時代に行われた実験など数々の取り組みを紹介する。 平成16年(2004)11月18日〜22日にかけて行われたのは、豊田市の中心市街地及びトヨタ本社地区への通勤者によるTDM社会実験である。期間中には約6200人が参加し、マイカー通勤を控えてエコ通勤を行った。 さらに平成17年(2005)からは、TDM社会実験として「チャレンジECO通勤」を実施。これは愛知環状鉄道沿線4市において、パークアンドライド駐車場の確保や複数企業による通勤バスの共同運用によりMM(モビリティマネジメント)に取り組んだもので、1660名が参加。エコ通勤による二酸化炭素削減や歩行数(健康面)などの効果の見える化も行った。 平成18年(2006)〜平成22年(2010)においても、「チャレンジECO通勤」によるMMを継続。この期間にはWEBシステムを改良して一般にも情報を公開し、WEBと冊子の連
元のページ ../index.html#138