交通まちづくりとともに
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1243章  自立期 2004-2012( 平成16年 〜24年 )市民キーパーソンという人材づくり 平成16年(2004)ごろ、豊田都市交通研究所では諸活動における市民参画にも注力しはじめていた。ちょうどこの時期には、豊田市から「豊田市交通まちづくり行動計画」など多くの業務発注があり、市民目線での意見交換が必要となっていたこともその背景となっている。さらに、豊田市助役の菊地氏より「市民のキーパーソンを育成する必要があるのではないか」という助言もあり、現在で言うインフルエンサーのように、公共交通を推進するにあたって世間に対して影響力をもつ人材を、市民のなかで育成できる環境づくりをスタートさせた。 その手はじめとなったのが「交通まちづくり交流サロン」の設立だ。サロンは6回シリーズで開催され、市民参加者に対して、有識者による講演やセミナーなどが行われた。「まちべん」は開催100回を超え、今も継続  交通まちづくり交流サロンが前身となり、平成23年(2011)にスタートしたのが「まちべん」である。これは自分たちのまちをより住みやすくするために、皆が一緒に交通問題について勉強しようという会で、研究所が主催。「まちと交通勉強会」を略し「まちべん」とネーミングされた。 まちべんでは、「市民が日ごろから疑問に思うことやアイデアこそが、まちを変化させる原動

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