3章 自立期 2004-2012( 平成16年 〜24年 )121研究所としての信望を深めて 当時の豊田都市交通研究所は、次々と舞い込む公共交通基本計画の策定依頼や調査に取り組んでいたが、それは他機関との連携を深めることにもつながっていった。 国土交通省中部運輸局との関わりが深まったのもこのころで、運輸局依頼の「中部地方交通審議会答申についての講習会」も開催している。講習会では先述した「豊田市公共交通基本計画」が、先進的な計画策定事例として紹介された。 これまでの地道な研究活動が各方面で評価され、以前にも増して高い信望を得るようになった研究所であるが、この時期はまさに自立期を確立したと言うに相応しい年代だと言えよう。研究所の未来にむけた、中期ビジョン策定 平成20年(2008)からは、豊田都市交通研究所としての中期ビジョンの策定が初めて行われた。ビジョンでは、すでに16年の実績を踏まえて研究所の在り方を再検討するとともに、設立時を振り返り、目標や役割などさまざまな観点から評価を実施し、豊田市の交通モデル都市化推進に寄与することが目的とされた。 策定にあたっては、検討部会のほかにワーキンググループが設けられ、部会の指示を受け、情
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