交通まちづくりとともに
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3章  自立期 2004-2012( 平成16年 〜24年 )117豊田の未来を描いた、都市交通ビジョンの答申 平成18年(2006)には、豊田市中心市街地の交通に関する将来の姿について、当時の豊田市長であった鈴木公平氏より豊田都市交通研究所に諮問があり、それに応じるかたちで所長の太田が「都市交通ビジョン」を答申した。その中では豊田市の役割と目標として、次のような事柄が述べられている。 「豊田市には、世界有数の企業の本社などを立地する都市の顔となるべく、個性と魅力にあふれ、都市機能が集積した空間となることが求められている。そのような都市をつくるためには、都心の物理的な将来像とそれを支える交通体系において検討が必要であるとともに、賑わいのある街の運営方法を議論する必要がある」。 また、都心が果たすべき役割から見た「豊田市全体の目指すべき方向」としては①世界で最も先進的な環境都市であること。②世界経済を牽引する企業が立地するに相応しい洗練された文化都市であること。③世界に誇れる「かしこい交通社会」が実現した交通モデル都市であること。が挙げられたほか、都心が目指すべき9つの目標も掲げられた。

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