3章 自立期 2004-2012( 平成16年 〜24年 )107設立15周年記念講演会・研究発表会 平成17年(2005)、豊田市にとって大きな変革が行われた。平成の大合併と呼ばれた、市町村の合併である。 政府は平成11年(1999)以来、基礎自治体の行財政基盤の確立のため、全国的に市町村合併を推進していた。これは自治体を広域化することによって行財政基盤を強化し、地方分権の推進に対応することを目的としていた。 合併は平成17年前後に全国で最も多く行われたが、豊田市も平成17年4月1日に、豊田市、旭町、足助町、稲武町、小原村、下山村、藤岡町を合併し、新・豊田市を誕生させた。こうした合併が日本国中で行われた結果、基礎自治体である市町村の役割はより一層重要となり、官民協働での事業が推進されることとなる。 その翌年となる平成18年(2006)、豊田都市交通研究所は設立から15周年を迎え、9月22日に「豊田都市交通研究所 設立15周年記念講演会・研究発表会」を行った。当日は研究所所長の太田勝敏による記念講演「豊田の交通まちづくりを考える 研究所15年の歩みと今後」があったほか、ITSプラットフォーム21理事長の河野安宣氏と愛知工業大学助教授の小池則満氏による市民研究助成成果発表、さらに4名の研究所員による研究成果発表が行われた。研究成果によ
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