交通まちづくりとともに
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3章  自立期 2004-2012( 平成16年 〜24年 )103情報提供システム「みちナビとよた」とITSの進化 「豊田市ITS情報センター」のなかでも注目されたのが、センターが提供した総合情報提供システム「みちナビとよた」である。これは公共施設や中心市街地の店舗のほか、観光地、ホテル、駐車場に至るまでさまざまな目的地の情報だけでなく、そこまで移動するための交通手段や経路、さらにはバリアフリーなどの情報までをセットで閲覧できるのが特長だった。情報は、センター内だけでなく、携帯電話やパソコンを使用してどこにいても得ることができたため、その利便性が好評となった。 またセンター内には、トヨタ自動車の協力により、当時ではまだ一般化されていなかった安全運転自動支援システムなどの設備を搭載した新型車やドライブシミュレーターなどが展示されており、ITSにとどまらず、車の安全技術を展示する先駆け的なスポットとしても話題となった。 さらに、レンタサイクルの有料貸し出しも行い(運営は豊田まちづくり株式会社)、それを移動手段のさまざまな実証実験などにもつなげた。 センターの運営にあたっては豊田市とトヨタ自動車、豊田都市交通研究所による三者連絡会もつくられ、セカンドステージに進んだITSを、いかに豊田市に即した形で進めていくかが話し合われた。

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